「あした天気になる?」伊勢原上映会に1200人が参加してくれました。
昨日6月4日、伊勢原市で「あした天気になる?」の上映会がありました。
1日3回の上映に1200人近くの人が映画を観てくださいました。
観客は伊勢原市はもちろんのこと近隣の市町や遠くは東京からも多くの方が駆けつけてくださり、
どの回も補助椅子を出しても立ち見が出るほどの大入り満員の大盛況でした。
今回の伊勢原市の上映会は、障害者へのボランティア活動を行っている吉田重雄さんの発案に
パーキンソン病で闘病生活を続けている小野秀行さんが賛同し、お二人が呼びかけ人となって
市内に住む知人、友人に働きかけて結成された実行委員会が中心になって開催されたものです。
実行委員長は小野さんのパソコン教室の指導者である吉岡正修さん、事務局長は民生・児童委員の
酉水紘一さん。みなさん、60歳を過ぎて地域に帰ってきた熟年の人たちです。
ところで、実行委員会に参加された方の中で、上映会の経験があるのは市議の浜田純子さんただ一人、
あとの皆さんは、全く初めての経験で、会場の確保からチケット等の販売・宣伝、当日の上映の仕様など、何をどうしたらよいか分からない全く手探りからのスタートだったそうです。
それがあんなに盛大な上映会を実現させたのですから、ただただ驚くというよりも「奇跡」が起こった、
そんな感じがしてなりません。
最初に相談を受けたとき、観客の人数は少なくても、数多く、網の目のように上映会を進めたいと思っていた私は、「100人の観客を集めてください。そうすれば上映会は出来ます」と答えていました。
そして、伊勢原での上映会の取り組みもそんなところからスタートしたと思います。
それを、あんなに盛況な上映会に発展させたのは、実行委員のみなさんの連日連夜に渡る不眠不休の
熱い意欲と、そんな実行委員のみなさんの活動を見つめる周囲の暖かい支援・声援が大きく実ったの
だと思います。
各回の映画上映の終了後、呼びかけ人の吉田さんと小野さん、そして私が舞台に出て、3人の
ショートトークをおこないました。そして、映画を観てくださった観客の方々からの感想やご意見、
質問なども伺いました。
当事者の方、親の方、施設で働く支援員の方、地域で活動されている方など色々な方がそれぞれの
思いをマイクに向かって話してくださいました。
発達障害はいまやブームのように取り上げられていますが、まだまだ情報が少なく、彼らについての
理解を促す適切な情報は限られているのだなあと、お一人お一人の話を聞きながら、つくづく思わされ
ました。
そういう意味でも、今回の伊勢原での画期的な上映会は、非常に意味のある、大切な会になったのでは
ないかと、上映に向け奮闘してくださった実行委員の皆さんをはじめ、お忙しい中を駆けつけてくださっ
た長塚幾子伊勢原市長、青木薫教育長、そして、観客の皆さん、協賛、後援を下さった各団体・組織の方々に心からお礼と感謝を申し上げます。
更に、この上映会のことを記事にして、広報に大きな力を下さった伊勢原タイムをはじめ、朝日、読売、
毎日、神奈川新聞社、そして、NHKの記者の皆さまありがとうございました。
当たり前のことですが、映画は観る人がいて初めて意味が出てきます。今回の映画会は思いをひとつに
された皆さんの熱意が成功に導いたものと思います。
吉田さんがふと「この映画に出会ったから活動が広がったのです。あした天気がなければ、
みんなに自信を持って進められるものでなければ、今日のこの日も無かったのです」といわれました。
その一言に励まされ、もっと自信を持って普及に力を入れなくてはと、さらに気持ちを引き締めてします。
最後に、上映会に向けての取り組みの中で、呼びかけ人の小野さんから送っていただいた詩を
ご紹介します。
最初の内は手探りで何とかやら無くてはと思う気持ちが、周囲の支援や理解が深まる中で自信に変わり、
そして、心の充実になっていく様子がよく描かれていると思います。
|